株式会社サヤトレの増田です。

本日は「失敗の本質」をテーマにお届けします。

ご存じの方も多いと思いますが
太平洋戦争で日本がアメリカに
負けた理由を分析した書籍です、

■失敗の本質
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日本の組織や国民性含め
日本の弱点が明確に書かれています。

戦争から80年経過した最近
またこの本に注目が集まっています。

その理由は、日本国が戦争に負けた当時と、
全く同じような事をしているからです。

日本とアメリカの違い。

戦争に負けた理由は、明らかなのに
その反省を活かせていないのです。

本日は、私なりに失敗の本質の書籍内容に沿って
日本の弱点ポイントを3つ紹介します。

書籍には、戦争の負けた理由が書かれていますが
現在の日本でも同じような状況になっていないか?

当てはめて考えてみてください。

■失敗の本質(日本の弱点)その1

「目的や戦略を明確にせずに事を進めてしまう」

そもそもそれを行う目的は何なのか?

この目的が曖昧なまま、物事が進み
途中で穴を指摘されてもごまかして進み
方向転換が出来ないのが1つ目の弱点です。

「子育て世代に10万円を配る」

こんな簡単な事を何か月も時間をかけて
あーでもない。こーでもない。と迷走し、
大本営も現場も混乱してしまうイメージです。

揉めている時間で多くの事が後回しになり
その間にも、損失は拡大しています。

これは10万円のお金を配る目的が無く
曖昧なのでややこしい事になっているのです。

目的が決まっていれば、簡単です。

■コロナで苦しい人を支援したい場合
所得が下がった人に現金で配る。(自由に使ってもらう)

■景気(経済)対策をしたい場合
全員に期限付きのお金(クーポン)で配布。

貯金させずに沢山の人に使ってもらう事が重要

■子育て世代を支援したい場合
小中高の学校に生徒人数分のお金を入金。

これが一番効率的な方法です。

そして子育て世代が学校に支払う
費用のお金と相殺させればOKです。

日本の高校進学率は97%なので
子供のほとんどをカバー出来ます。

■選挙で投票して欲しくてばら撒く場合
これが理由であったとしても国民に言えません。

お金を配って国民からの投票を集め
クーポン配布にすれば、政府と仲良しの
企業に恩を売る事も出来る事でしょう。

しかし公に言えないので
他の目的を明示する必要があります。

どうでしょうか?

他にも色々と目的があると思いますが、
10万円を配る目的が明確になっていると
効率的な配布の方法も簡単に決まります。

10万円を配るのは、1つの小さな作戦です。

その目的や全体の戦略が明確になっている事が
とても大事なのですが、この部分が弱いので
混乱している状況が続いています。

今回は、おそらく現金での支給になりそうですが
子育て世帯は、お金が沢山かかるので間違い無く
配布された10万円は、消費に回らず終わるでしょう。

貯金されるだけです。

景気対策としては、効果が薄い事を実行して
「なぜ配ったのに消費をしないんだ・・・?」

こんな事を言い出すリーダーだと厳しいですね。

配ったお金を使って経済回したいのであれば
使用期限の付きのお金を配らないとダメです。

全員にばら撒いて無駄に使ってもらうのが大事です。

総理「景気対策で配るので、全部使ってください!利用期限あります!」

国民「うぉー!!!使うぜ!!」

目的の明確化と国民に分かりやすく説明が大事です。

日本も中国のようにデジタルマネーがあれば
電子で期限付きのお金を配れますが、無いので
紙のクーポンをこれからデザインして印刷会社に頼み
多額の予算をかけてクーポンを作る感じになります。

デジタル庁に頑張って欲しいです。

10万円のお金を配る簡単な事でも
目的によって方法や手段は変わる。

「目的や戦略を明確にせずに事を進めてしまう」

失敗の本質(日本の弱点)その1ではないでしょうか?

明日は、失敗の本質(日本の弱点)その2をお届けします。

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Source: サヤトレ

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