【サヤトレ通信 第1570号】
株式会社サヤトレの増田です。
本日は「通貨の価値」をテーマにお届けします。
本日お伝えしたいポイントを1点絞ると
「通貨の価値は日々変動している」という事です。
FXをやっている方であれば
よく分かると思いますが私達が
日常的に使っている通貨「円」の
価値は毎日一定ではありません。
毎秒ごとに価格は少しずつ変化しているのです。
よくテレビなどを見ていると昭和のお金の話をする際に
「現在の価値に換算すると〇〇万円」と解説される事があります。
昭和の100万円と現在100万円の
価値が全く違うからです。
昭和時代の100万円の方が価値は、遥かに高いです。
(1円の価値が下落している事を意味している)
しかしその分、物価も上昇しているので
消費者目線からすれば「円の価値」は
あまり変わっていないように感じます。
一つの経済圏において「お金の価値」と「物価」は
必ずセットにして考える必要があります。
■参考サイト 昭和40年の1万円の価値は?(日銀)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/
同じ「円」という通貨でも30年間
保有し続ければその価値は変化する事を
忘れないようにしてください。
今、日本の「円」という通貨は世界的にみて
トップクラスに価格が安定した素晴らしい通貨です。
多くの方はあまり知りませんがアベノミクス以降
政府と日銀の連携によって円は大量に刷られて
発行量は、以前と比べて大幅に増えています。
以前の約3倍の量に増えているのです。
■マネーストック(日銀)
https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/index.htm/
円の量が3倍になれば、価値は
3分の1になるように感じますが
日本国の信用によって安定しているのです。
日本凄いですよね!
マネーストックが増える事は世の中に広く
お金が行き渡っている事を意味しています。
メルマガ読者様の手元にはアベノミクス以降
お金は3倍に増えましたでしょうか?
もし仮にこの数年間でお金が増えていない場合は
資本主義社会のルールをもう一度学び直して
勉強した方がいいかもしれません。
よくテレビなどの街頭インタビューで
投資をしていない労働者の方を対象にして
お金や景気に関するコメントがあります。
ほとんどの方が・・・
「景気よくない・お金ない」と答えます。
投資していない訳ですから景気が良いのを
実感できないのは当たり前ではないでしょうか?
これが良いか悪いか私には分かりませんが
現実として今、金融資産を増やしているのは
リスクを取って投資をしている資本家です。
この資本家が増やすお金の量が早すぎて
投資をしていない人と格差が広がっています。
昭和の100万円と現在の100万円の価値は異なります。
また本日から100万円を30年間寝かし続ければ
メルマガ読者様の円の価値はどうなっていると思いますか?
通貨の価値は、日々変動している事を
覚えておくと投資に対する世間の考え方も
少しは前向きになるのかもしれません。
メルマガ読者様の投資のヒントになれば幸いです。
Source: サヤトレ