株式会社サヤトレの増田です。
本日は「ネット証券の経営努力」をテーマにお届けします。
2018年10月28日に楽天証券が自社の
クレジットカードの楽天カードから
クレジット決済で投資信託が買える
新しいサービスをスタートしました。
【参考記事】
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/creditcard.html
楽天カードを使っている方は分かると思いますが
楽天カードで決済すると1%の楽天ポイントが貯まります。
つまり投資で楽天ポイントが貯まるのです。
おまけにこの楽天ポイントを使って
投資を積み立てる事も可能になっています。
そして楽天証券がこのサービスを発表した
数日後SBI証券がTポイントと組みTポイントで
金融商品を購入できる「Tポイント投資」を発表しました。
【参考記事】
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/30/news079.html
両社は競合でやたれたらやり返す感じで
次々に新しい投資サービスが充実していきます。
「ポイントで投資が出来る」
普通の個人からするときっと
「へぇー」という感じで終わりだと思います。。
しかし元金融機関で業界の裏側を知っている
私からするとこのような新しい取り組みは
金融機関の中でもかなり凄いと感じます。
多くの方がイメージが出来ると思いますが
金融や投資という業界には、大変厳しい
金融業界特有の法律やルールがあります。
ポイント発行という戦略は自社の顧客を
囲い込むために有効な経営戦略です。
よってポイントで金融商品を買うなんて
アイデアは多くの人が何年も前からありました。
しかしこれまでにどこの金融機関もやっていない
新しい取り組みやサービスを金融業界に持ってくるのは
とても大変な事なのです。
金融機関を管理する財務局も
金融庁も総理大臣もよく分からないのです。
金融機関やベンチャー企業などの民間が
新しい金融サービスのアイデアを出しても
財務局や金融庁のような管理組織から正式に
許可を得なければ新しい事は実現できません。
金融機関がこれまでに無かった新しい事を
実現する裏側には、膨大な経営努力があるのです。
どこか1社が財務局や金融庁から
許可を得てスタートする事さえできれば・・・
他証券「えっ!ポイントで金融商品買っていいんだ!うちもやろう!」
上記のような流れに業界全体に発展していきます。
その結果、投資家側としては
投資選択の幅が広がり便利になるのです。
金融機関は、普通の民間企業とは大きく違って
良くも悪くも規制によって動きにくい業界です。
銀行・証券・生命保険などのような
金融グループがこれまでに無かった
新しい仕組みやサービスを登場させる裏側には
金融機関の経営努力がある事を知ってください。
■SBI証券
http://investars.jp/about/sbi.html
■楽天証券
http://investars.jp/about/rakuten.html
【本日のタスク】
新しい事に挑戦する傾向の高い
「金融機関」を探して株価を確認してみましょう。
Source: サヤトレ