株式会社サヤトレの増田です。
本日は「問題提起」です。
会員限定メルマガ「サヤ取り通信プレミアム」にて深く書いた内容を無料版にて少し修正してお送りします。
日本経済の問題提起としてお考えください。
最後にアンケートもご用意しているので読者様の考えとしてクリックいただけると幸いです。
突然ですが問題です。
次のうち逮捕される人物は、誰でしょう?
【問題】
「日本国内」で個人が自由に動画を投稿出来るWEBサービスを「日本企業」が運営している際にその動画投稿サイトにてユーザーが勝手に「日本では違法な動画」を投稿しました。
逮捕されるのは、次の4者のうち誰でしょうか?
■動画投稿サイトを運営している会社の社長
■違法な動画をアップロードした投稿者ユーザー
■違法な動画に出演している演者
■動画投稿サイトの開発を請け負った制作会社の社長
あなたは、上記4者のうち誰が一番悪く逮捕されるべき人物だと考えますか?
下記に各人物の言い分を聞いてみましょう。
■サイト運営者
投稿者ユーザーが勝手にアップロードした。
こちらも対策しているのに困っている。
■投稿者ユーザー
匿名で投稿しているのでバレないだろう。隠れよう。
■動画出演者
動画に出ているのは、確かに自分だけど勝手にネットに投稿されている。
肖像権や著作権の侵害で自分も被害者だ。
■サイト開発会社
受けた案件の仕事をこなしただけです。
(4者の言い分は、以上です)
あなたは、上記のうち誰が一番悪いと思いますか?
そして現状の日本だと誰が責任を取り実際に罰を受ける事になるでしょうか?
中々難しいですよね。
ちなみに上記の問題ですが当たり前ながら時と場合によって、結果は異なります。
よって正解はありません。
そして過去の日本での事例をみる限り、4者全員が逮捕される可能性があります。
しかし問題の条件の場合では、日本の傾向としては、罰を受けるのは、「サイト運営者」と「投稿者ユーザー」の可能性が高いです。
投稿者ユーザーが特定できれば良いですが多くの場合は、実際個人の特定が困難です。
よって身元の分かる運営会社を潰す方向に流れるケースもあります。
日本は、製品を産み出した管理者がユーザーを管理して、悪用した場合その責任を負う考えが強い傾向があるのです。
しかしこのように何か新しいサービスや製品を作った際にそれを使って悪用するユーザーではなく開発者を罰するルールの国では、新しいサービスやビジネスモデルは誕生しません。
なぜならば今回のケースは、日本企業の運営ですが、アメリカの企業が運営していると問題にならないケースもあります。
今回の動画投稿サイトを分かりやすくYoutubeをイメージするといいでしょう。
日本がGoogleの社長を逮捕しませんよね。
また実際にある別の動画投稿サイトでも日本人の男性向けに日本人の経営者が運営しているアメリカで登記しているモザイクの無い動画サイトを運営しているIT経営者は、逮捕されません。
日本で多くの男性が課金していますがアメリカの会社なのでOKなのです。
日本に登記すると逮捕されるかもしれないけど海外で登記して、たまたま日本人ユーザーが多い。
そんなイメージです。
アメリカのAirbnbという民泊のマッチングサイトがありますが日本で民泊ビジネスは、旅館業法で規制されています。
もしアメリカのAirbnbが日本に上陸する前に日本企業が全く同じサービスを日本でスタートしたら違法行為の温床サイトとして世間からボコボコに叩かれて社長は、逮捕されていた可能性もあるかもしれません。
新しいサービスを作る開発者は、会社の登記がどこの国にあるのかは、結構重要なポイントなのです。
ドローン・自動運転・ブロックチェーンなど新しいサービス作りたい日本人の優秀な起業家ほどは、日本で登記せずに海外で登記する傾向が年々増加しています。
過去に掲示板サイト2ちゃんねる創始者のひろゆき氏は、2ちゃんねる上で発生する問題や事件に対して自分の思いをこう発言しています。
「NTTドコモの社員と同じ気分です。」
要するに自分が作ったWEBサイト上で違法行為が発生していても、それは、犯罪者がドコモの携帯を使いトヨタの車に乗って逃走するのと同じという運営側の考え方です。
サービスや製品を使う人が増えれば、その中で悪い事をする人が出るのは当然。
しかし便利なサービスを産み出したNTTやトヨタは、別に悪くないでしょう?
新しいサービスを産み出す側の意見ですね。
彼は、現在日本を出て海外に移住しています。
またご存知ない方や忘れている方も多いと思いますがP2P技術を応用したファイル共有ソフトWinny(ウィニー)開発者の金子勇氏も同じです。
ネット黎明期にWinnyを使って、共有してはいけない映画や動画を共有する人が多くWinny経由でウイルス感染するなどの問題もありました。
東京大学で働いていた天才の金子氏は、その後長い期間、裁判で争い続けた結果若くしてお亡くなりになっています。
金子氏は、自分は便利なサービスを作っただけ。
そのサービスを利用する人が悪用したけれど開発者の自分は、悪くないと無罪を主張し続けました。
今後の将来日本で新しいサービスを産み出すエンジニアのためにも長年裁判を続けたのです。
残念ながら日本のルールは、変わっていません。
便利なサービスを使い違法行為をする人が悪いのか?
それとも便利なサービスを作った開発者が悪いのか?
あなたは、どうお考えでしょうか?
包丁で人を傷つける事件が起きたら包丁を研いだ職人は、悪いでしょうか?
スマホを使った犯罪が発生したら携帯会社の社長は悪いでしょうか?
自動車に乗って交通事故が発生したら自動車会社の社長は、逮捕されますか?
銃乱射事件が発生した際に銃を作っている会社は悪いでしょうか?
時代や場合によって正解は変わります。
立場や人によって意見も様々です。
私は、ビジネス仲間で本日の動画投稿サイトの問題を話すとみんなそれぞれ意見があり話題としては、結構盛り上がります。
仲良しの方と議論して思考を広げると結構楽しいです。
もし似たような方がいれば、話のネタにしてみてください。
また本日の内容、皆様のご意見あれば、勉強させていただきますのでいただけば幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
■メルマガへの質問・ご感想はこちらから
https://88auto.biz/investars1/registp.php?pid=22
最後にアンケートをご用意しました。
1クリックいただけると幸いです。
ご協力よろしくお願いします。
■動画投稿サイトの運営者が悪いと思う
http://abust.biz/brd/archives/wrlqtx.html
■違法な動画をアップロードした投稿者が悪いと思う
http://abust.biz/brd/archives/bvqmvc.html
■違法な動画に出演している演者が悪いと思う
http://abust.biz/brd/archives/tqxfqj.html
■動画投稿サイトの開発を請け負った制作会社が悪いと思う
http://abust.biz/brd/archives/vxjiur.html
Source: サヤトレ