株式会社サヤトレの増田です。

本日は「個別銘柄が下落する理由」をテーマにお届けします。

過去私は、横浜の総合証券会社に勤めて個人投資家に証券営業を行っていました。

私の担当エリアは、お金持ちが多くお客様にも恵まれて楽しく働いていました。

関西出身の神奈川県民に対する私独自の偏見ですが横浜市に住む人は、とてもプライドが高く横浜市を愛しています。

横浜市民は、道路一本挟んだ先の川崎市を見下しているイメージです。(増田の偏見です)

これは、私調べの統計ですが・・・

出身どこですか?

上記の質問をした際に横浜市民は、神奈川県とは答えずに「横浜」と答えます。

その一方で横浜以外の方は、「神奈川県」と答える確率が高いです。

そんな誇り高き横浜市民の投資家に対して証券営業マンの私がおススメする個別銘柄があります。

それは・・・

(9005)東京急行電鉄です。

東急沿線に住んでいる方なので東急の電車に乗る機会は、多いです。

そして東急に対する企業イメージも抜群に良いです。

【証券マン増田の営業トーク】

「私、この辺りにお住まいの方は、沢山担当していますが(出来る奴アピール・安心感)

東急を資産株として、沢山の方が持っています。(横浜市民へのプライド煽り)

東急株を持っていたら株主優待という特典もあるので電車乗り放題です。(お得感。沢山株買ってね。)

東急電鉄の株主優待は、ご家族に上げるときっと喜ばれますよー。(孫に会いたいでしょ?)」

こんな感じで担当しているお客様には、(9005)東急株をおススメする営業作戦です。

今思い返しても中々良い営業作戦だと思います。

実際に私がおススメしていた10年間で東急株は、約3倍に値上がりしています。

資産株としては、大成功と言えるでしょう。

余談と前置きが長くなりましたが(9005)東急をおススメしている私は、毎日東急の株価が気になります。

お客に買ってもらった直後に謎に東急株だけ下がると何か原因を探してニュースを沢山確認していました。

当時の上司は、私が東急をおススメしてお客様が買った翌日に下落する東急株の下落をみてニヤニヤしながら私をディスります。
(上司とは、信頼関係あり仲良しです)

焦る私は、真剣に何で東急株だけが下がっているのか?

上司に質問しました。

上司はこう答えます。

売られているから下がっている。理由探しても分からんぞ。

当時、若手の私には、理解出来ませんでした。

「なんで分からんねん!」

そう思っていたのです。

しかしその数年後には、上司の言葉の意味と深さが分かるようになりました。

個別株が下落する理由なんて誰か大口の投資家の気まぐれで簡単に株価が動いてしまうからです。

東急株主のお金持ちが不動産買う目的に現金に換金しようと思い、市場で売却する。

機関投資家やファンドが銘柄組み換えで売却

決算発表前に、リスク回避で誰かが売却

インサイダー情報で誰かが売却

などなど

どこかの誰かの気まぐれな判断や表に出ていない情報で個別銘柄は、大きく上下する時があります。

個別銘柄の変動要因は、理由が明確になっている事がほとんどですが全く分からない事も珍しくありません。

そんな変動要因が分からない時でも金融コメンテーターや解説者は、無理矢理にでも原因を結びつけて解説しなければならないです。

「分かりません。」と正直に言ったらコメンテーターの仕事は、無くなるでしょう。

しかし個人投資家として正しい知識として覚えておいた方が良い事は、いくら頑張って個別銘柄の変動要因を調べても、その理由が分からないケースは、沢山あるという事実です。

この事実を正しく知っていないと、無理矢理間違った原因と結果を結びつけてしまいます。

そのような間違った投資や金融知識を貯め込むと投資で上手くいく確率も下がってしまう事でしょう。

本日、私がお伝えしたい事をまとめます。

■個別銘柄の上下変動要因は、調べても理由が分からない事がある。

■重要な事実は、株価が変動している現実
下がっている場合は、誰かが売っている。
上がっている場合は、誰かが買っている。

■無理矢理、理由を探さずに割り切る
個別株投資とは、そういうものと割り切りましょう。

(以上です)

個別株投資の謎変動は、サヤ取り投資のような投資戦略を好む方にとっては、ストレスに感じます。

しかしこのようなイレギュラーな値動き含めて株式投資のリスクとして考えるしかありません。

急に会社が倒産する事だってあるのです。

またサヤ取りの場合、買い(ロング)と信用売り(ショート)を行うので株価がイレギュラーに上下して儲かる確率と損する確率は、基本的に50%の半々です。

長い目でみると確率は、収束するので気にしないようにするのも一つの考え方です。

以上、株価が変動の理由についてお届けしました。

皆様の資産運用のヒントになれば幸いです。

Source: サヤトレ

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