株式会社サヤトレの増田です。
本日は「株式上場を目指さない会社」をテーマにお届けします。
私が証券会社に勤めていた頃、株式の基本的な勉強を日々行っていました。
その中で株式上場するメリットに関して色々と証券の教科書に書いてあり、証券外務員のテストにも出ます。
代表的によく言われる上場のメリットは、次のような項目です。
【株式上場するメリット】
■会社的信用度の向上
■会社の知名度が上がる
■創業者(株主)の利益
■事業資金の調達
■優秀な人材の確保
■上場準備に伴う経営体制の強化
会社を上場するメリットはあると思います。
しかし私は、会社員当時から上場に対する上記のメリットは、薄いと感じていました。
上記のメリットはインターネットが無い30年前であれば、とてもよく分かります。
しかし今の時代に「お金」も「人材」も「知名度」も上場しなくてもやりようで全てが手に入ります。
株式公開しているので株主がうるさく上場廃止にしたがっている名門企業もあるくらいです。
株式を上場する事は、メリットもありますが買収リスクなど同時にデメリットもあるのです。
少し話が脱線しますが、過去にミシュランで星の獲得を断ったレストランのオーナーの話を聞いた事があります。
ミシュランで星を獲得する事を目標に目指して頑張っているレストランは、世界中に多くあります。
その一方で星なんていらない。
今いる常連のお客様に来てもらい続けたい。
勝手に星をつけられたら新規の自称美食家が来て勝手に食べログで評価されたら経営の大迷惑。
新規客には来て欲しくないのでお店の情報も電話番号もネットに載せて欲しくない。
ミシュランから星もらうなんて最悪で大迷惑。
そう考えながら飲食店を経営するオーナーもいるのです。
要するに会社経営もレストラン経営もオーナーが目指している目的(ゴール)によって株式上場もミシュラン星獲得も価値が変わるのです。
非上場企業のアパホテルの会長がこんな事を言っていました。
「会社の上場なんて貧乏人のすること。」
アパホテルは、上場していませんが十分なお金も知名度もあります。
全株オーナーだから速いスピードで経営の決断が出来ます。
会長1人がホテルを現地に見に行ってその場で100億円現金でホテルを買収します。
このスピード感を出せるのは、非上場企業の強みです。
私の周りの経営者の目指すゴールでも株式上場を年々掲げる人は、少なくなっていると感じます。
株式上場して大金持ちになる事よりも誰にも縛られずに社会問題を解決するためやりたいように経営出来る組織体制を望む。
組織形態は株式会社ですが会社で儲けて株主を喜ばせる事を目的にしていません。
赤字になってもいいので社会問題を解決する。
そういう起業家経営者が今後増えていくと私は予想しています。
東証や証券会社としては、上場出来る売上のあるベンチャー企業があれば、上場して欲しいでしょう。
上場のカードを経営者にチラつかせても全く響きません。
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「上場なんて面倒な事はしない。」
「社員は1名も雇わない」
「上場企業よりも売り上げ作るし利益も出す」
「儲ける気なんて一切なく社会問題を解決する」
従来になかった新しい価値観の株式会社が今後増えてくる事でしょう。
会社が新しく上場する事に対するメリットとデメリットについて皆様株主も一度考えてみてください。
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