株式会社サヤトレの増田です。
本日は「投資家の報酬」をテーマにお届けします。
昨日、ちょっと面白い投資家クイズを思いつきメルマガにてクイズ形式のアンケートを実施しました。
もし読み逃して、回答がまだの方がいた場合、一旦昨日のメルマガをお読みください。
その後にコチラに戻っていただき、私の考え本日のメルマガをお読みいただけると幸いです。
■昨日のメルマガ
クイズの内容としては・・・
起業家に出資を依頼されて自分が全額、お金を出資してスタートした新規事業に対して利益が出た際に投資家は、いくらを取り分とするかです。
【問題】
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あなたは、投資家です。
そんなあなたの前に1人の起業家があなたに出資を依頼してきました。
事業スタートに必要な資金は1000万円です。
起業家は、その1000万円を全額あなたに出資して欲しいと言っています。
あなたは、そのビジネスが優れていると感じ起業家に1000万円を出資する事に決めました。
事業の運営は、全て起業家が行いあなたは、特に何もする必要はありません。
この投資案件について、立ち上げた事業が儲かった場合、あなたは、自分の取り分いくらを望みますでしょうか?
起業家の人件費や運営に必要な全ての経費を支払った後に残った利益に対するあなたの取り分です。
次の5つの中から最も皆様の感覚に近いものを回答ください。
【回答アンケート】
■利益の10%程度をもらう
■利益の20〜30%程度をもらう
■利益の50%〜60%程度をもらう
■利益の70%〜80%程度をもらう
■利益の100%全てをもらう
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中々、良い問題だったみたく、いい感じにアンケートの意見は割れました。
アンケートのクリック総数は、約200件。
詳細は、面白いデータなので有料メルマガ「サヤトレ通信プレミアム」にて分析します。
問題を作成した私個人の問題の回答と投資家の報酬に対する考えを本日は、お伝えします。
これをお読みの皆様も投資家だと思うので何かしらご参考にしていただけると幸いです。
まず私の個人の回答ですが、私が投資家だった場合、私は、起業家に給料を支払い、最終的に余った利益の50%をリターンとして貰いたいと考えます。
利益の50%を一生涯、貰い続ける考えです。
よって「利益の50%〜60%程度をもらう」が私の回答です。
この回答に関して・・・
「いやいや、利益の半分持っていくなんて取り過ぎ!」
アンケート結果を見る限り約半分の方がそう感じる事ででしょう。
順を追って説明します。
まず選択肢の利益と「10%」と「100%」は、私の中の投資家感覚として選択肢にありません。
最初に成功するか分からない事業にお金を全額出資する大きなリスクを取って成功した際のリターンが利益の10%は、客観的にみても少な過ぎるリターンです。
事業経営している方は、分かると思いますが新規事業が上手く行く確率は低いです。
失敗する方が普通とも言えます。
失敗したら1000万円が0円。
成功したら利益の10%。
リスクとリターンは釣り合いません。
そして、その逆に100%は取り過ぎです。
全額出資したオーナーなので利益の100%を持って行く権利は、オーナーにあります。
世の中には、利益をオーナーが100%取り、出資を依頼した人を雇われ店長のように扱う。
そういったケースは、多くあります。
似たイメージとしては、芸能関係など人気の職業は、安い給料制でタレントを雇い報酬を全て事務所が持っていくケースに近いです。
起業家ゼロから頑張って立ち上げたビジネスにおいてその利益を全て持っていかれるのは、可哀そうです。
100%投資家持っていくと実際に運営している起業家が事業のやる気を消失するかもしれません。
よって100%取るのは、搾取し過ぎで仕組みが崩壊するリスクがあると感じています。
そして今回の投資のケースですが既にビジネスで成功した上場企業に投資する安全な投資ではありません。
企業が稼いだ利益の20〜30%をもらうのは、上場企業に投資をした際の配当性向(どれだけ配当しているか)に近い数字です。
しかし一人の個人がこれから立ち上げる成功確率の低い新規事業に投資すると考えた場合もう少し利益の配分を求めるのは、リスクとリターンの関係を考えた場合には、当然と言えるでしょう。
企業が稼いだ利益の20〜30%程度を欲しい場合は、1000万円は、上場企業に投資した方が安全性が高いです。
新規事業が上手く行かなかった場合には、投資した1000万円は、全額あなたの損失です。
そしてその可能性は、非常に高い。
私は、全額出資する場合には、20〜30%は、気持ち少ないと感じます。
そして利益の70〜80%。
全額出資している際には、この比率でも良いと感じます。
最初のお金を出して利益の8割持っていく。
これで上手く機能させる事が出来れば、中々投資家としては、超優秀と言えるでしょう。
今回、皆様は、投資家だった場合を想定して貰いましたが、出資を受ける側の起業家だった場合も考えてみてください。
投資家「出資するけど利益の8割持っていくよ。」
起業家としては内心「うっ!!」となると思います。
私だったらなりますね。
消去法としては、50〜60%が最も私は心地良い配分だと感じます。
利益の半分を貰い、投資資金1000万円を回収。
利益確定が出来たら、私の比率を下げて起業家への分配を高めたい考えです。
実際に、私と一緒に協業でビジネスをしている方も利益の半分を渡す契約になっている方もいます。
サヤトレ社「最初のお金は全部こちらで出すよ。儲かったら半分こね。」
過去10年間私は、このやり方で1度もお金で揉める事無く上手くいっています。
過去には、売上落ち込んだ時期もありますが利益の50%を分ける一蓮托生な状態です。
売上を回復するために一緒に乗り越えるアイデアを考えられます。
最後になりますが、出資金額や事業内容によって利益の配分は、複雑になり特に正解はありません。
最初にリスクを取って他者にお金を投じた投資家は、利益が出た際に、どれだけの割合を貰えばよいか?
この考えは、人によって様々です。
投資をしている方からすると沢山欲しいと思いますが。
しかし世間一般の労働者側からすると、最初にお金を出しただけで何もしていない投資家が何故永久的に自分達労働者が働いて稼いだお金を持っていくのか?
理解出来ない人も多くいるのが現実です。
お金の配分は、ビジネスで揉める要因の一つです。
正しいバランスで配分されて上手くビジネスモデルが機能する。
これが一番の理想ですね。
ぜひ投資家の報酬に関して考えるきっかけにしてみてください。
またメルマガで取得したアンケートの結果は、有料メルマガ「サヤトレ通信プレミアム」にてより深堀りして、分析したいと考えています。
ご興味ある方は、有料メルマガ「サヤトレ通信プレミアム」をご検討ください。
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Source: サヤトレ