【サヤトレ通信 第1560号】

株式会社サヤトレの増田です。

本日は、仮想通貨大手取引所の
コインチェックが約580億円の
仮想通貨流出事件をテーマにお届けします。

■コインチェック580億円分流出(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26234720X20C18A1MM0000/

フィンテック分野において最も注目されている
「ブロックチェーン」を正しく理解する機会に
お役立ていただければ幸いです。

「フィンテック」「ブロックチェーン」「仮想通貨」など
最近、耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか?

世界中で注目されて伸びている分野ですが
その内容や仕組みや問題点を正しく
理解している方は、ほんの一握りです。

今回のコインチェックの仮想通貨の
資産流出に関しても知識の無い方からすると
間違った認識やイメージを与える事になるでしょう。

メルマガ読者様は、ぜひ正しく事件の
本質と問題を知っていただきたいと思います。

今回の事件で私が感じたポイントを
いくつかまとめてお伝えします。

参考記事 暗号通貨=仮想通貨
http://sayatore.com/blog/2016/06/21/6706

■ポイント1 悪いのは誰か?

今回の事件で最も悪いのはコインチェックから
580億円の仮想通貨を盗んだ犯人は言うまでもありません。

逮捕される事を祈ります。

しかし世の中で悪い事をする犯罪者や
泥棒がいる事は誰もが知っている事実です。

自宅に鍵をかけるのと同じように
お金を預かる取引所も出来るだけ
セキュリティーを高くして防犯する責任があります。

今回、コインチェックのセキュリティー管理は甘く
結果的に泥棒に入られて暗号通貨が盗まれてしまいました。

よって間違いやすいポイントですが
今回、盗まれた暗号通貨(NEM)
そのものに全く罪はありません。

コインチェックのセキュリティー管理の
甘さが原因で盗まれているだけです。

株式市場にて例えると・・・

証券会社(コインチェック)で購入保有していた
個別銘柄(NEM)が不正アクセスで盗まれてしまった。

上記のようなイメージです。

■ポイント2 盗まれた投資家はどうなるのか?

今回、コインチェックに暗号通貨を預けていた
投資家ですがコインチェックからの表明で
円換算で全額保証すると発表されています。

不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について
http://corporate.coincheck.com/2018/01/28/30.html

よって投資家にとって最悪のケースである
「会社倒産」→「返金補てんなし」という
マウントゴックス事件再来は避けられそうな感じです。

上記の対応で私がスゲーと感じたのは本文内の・・・

「返金原資については自己資金より実施させていただきます。」

2012年8月28日設立して5~6年の会社が
盗まれて無くなったお金のほぼ全額を自己資金で
投資家に返金すると公式に言っているのです。

コインチェックは未上場会社なので
売上や利益・顧客数なども非公開にしています。

もしかすると兆単位の金融資産を
持っている可能性もあるかもしれません。

コインチェックの代表は27歳です。

過去の日本経済でこのスピードと
若さでビジネスを大成功させた
起業家って他にいますでしょうか?

今回の事件は残念ですが同じベンチャー社長として
私はコインチェックの社長を心から尊敬しています。

日本経済の宝(人材)ですよ!

これからも日本のフィンテック業界の先頭で
盛り上げていって欲しいと感じています。

■ポイント3 盗まれた暗号通貨はどうなるのか?

このポイントに関してはブロックチェーンの
メリットと暗号通貨界の問題点でもあり
私は非常に興味深く、楽しみに感じています。

まず一般的によく仮想通貨を「犯罪」に使えば
匿名なのでバレないとニュースで報道される事が
ありますがそれは全くの間違いです。

現金を強奪した方がよっぽどバレません。

これがブロックチェーンの最大の強みです。

全ての取引履歴がブロックチェーン上に
残るので不正など悪い事が出来ないのです。

今回コインチェックから盗んだ580億円分の
コインも今どのウォレットにあるか確認されています。

もし犯人が盗んだコインをどこかで使ったり
円やドルなどの法定通貨に換金したら
一気に犯人の足が付き逮捕に近づくのです。

580億円盗んだ犯人は盗むまでは無事に成功したものの
世界中から取引を監視されているので全く動けないのです。

その間にも着々と犯人を探し出す
警察の捜査は進んでいく事でしょう。

今回、不正アクセスで暗号通貨を盗んだ犯人は
使えないお金を盗んでしまい今頃泣いて後悔している
可能性もあると私は考えています。

犯人は、世界中から監視された敵だらけの中で
580億円を本当に換金する事が出来るのでしょうか?

また勝手なアイデアですがコインチェックも
盗んだ犯人が逮捕恐れて後悔している可能性も考えて
NEMを返金する用のウォレットを公開してもいいかもしれません。

コインチェックも取られたNEMが犯人から
丸々返ってきたら投資家に損失補てんを
しなくていいのでラッキーでしょう。

現在犯人は、動かせないお金を盗んだ事で
警察に追われるリスクを負っています。

司法取引になりますが罪を軽くするとして
犯人によるNEMの返金も可能性としては
有りうる話だと思います。

今後の展開としては・・・

コインチェックからNEMを盗んだ犯人が逮捕されるのか?

それとも匿名通貨を何度も経由させて
580億円を換金して逃げ切る事が出来るのか?

暗号通貨が本当に犯罪に使われるのかどうか?

この結末は、個人的にかなり興味深く感じています。

どちらにしても今回の事件をきっかけに
暗号通貨の取引所のセキュリティーレベルと
金融庁内のルールや整備が大きく進む事でしょう。

今、海外が暗号通貨を規制する中で
日本は暗号通貨先進国になりかけています。

リスクの大きい未成熟な市場ですが
今後の金融の進化が私は楽しみです。

Source: サヤトレ

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