本日は「カブドットコム証券TOB」をテーマにお届けします。
朝からビックリしたニュースがありました!
いつもよりも早めにメルマガを配信します。
■KDDI、カブドットコム証券に最大1000億円出資(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40389900T20C19A1MM0000/?nf=1
KDDIがTOBにてカブドットコム証券に
最大1000億円出資するとのニュースです。
朝からカブドットコム証券 (8703)の株価は
寄り付かずにストップ高で終わりそうですね。
KDDIは金融サービスの収益化に力を入れていて
その中でもカブコムは、金融とITテクノロジーが
融合した「フィンテック」分野に積極的な会社です。
弊社サヤトレもカブドットコム証券 には
日頃から大変お世話になっております。
サヤ取り投資分析ツール「サヤトレ」の
機能で証券会社にサヤ取りの発注を飛ばす
オートレ発注という機能がございます。
これはカブドットコム証券によるAPIの提供と
開発会社のオートレ社の協力で実現しています。
【参考記事】
これは金融業界が分かる者からすれば
投資の時代を変えるほど、凄い事です。
「金融業界の規制」「システム開発」「ビジネスモデル」
上記3つの基礎知識がないと何が凄いのか?
中々イメージするのは難しいですが個人投資家にも
出来るだけ分かりやすくお伝えさせていただきます。
まずサヤトレのオートレ発注が実現出来ている
一番大きな要因は「証券会社によるAPIの提供」です。
「証券会社によるAPIの提供」
まず上記がないと実現は不可能です。
現在、サヤトレでオートレ発注が出来る
提携先の証券会社は、カブドットコム証券1社です。
サヤトレ会員のお客様からは
SBI証券や楽天証券を使っているので
オートレ発注を出来るようにしてください。
そんな声をよくいただきますが
これは弊社側ではどうしようも出来ません。
SBI証券や楽天証券が株式のAPIを
提供していないから不可能なのです。
これは世間の個人投資家の多くが・・・
「カブドットコム証券はAPI提供をやって頑張っているぞー。
他の証券会社も頑張れー。」
顧客の投資家が証券会社に
臨む事でしか実現しないと思います。
実際に証券会社側もAPIの提供開発は大変です。
そんな中で日本の大手ではカブドットコム証券が
業界を先駆けて株式発注のAPIを提供しています。
証券会社がAPIを提供する事で弊社のような
ベンチャー企業がそこに乗っかります。
そしてこれまでに無い新しい
投資サービスを産み出していくのです。
個人投資家にお伝えしたい事実!
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証券会社がAPIを提供する事によって
これまでに無かった新しい投資サービスが産まれる。
そしてカブドットコム証券は、先駆けて株式のAPI提供を行った。
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そして株式のAPI提供を実現したカブコムですが
金融業界の内情を知るとさらに凄さが分かります。
それが「金融業界の規制」です。
金融機関は、WEB上の文言を少し修正するだけでも
広告審査が必要なくらい大変厳しい管理が行われています。
そんな中でAPIを提供するという新しい取り組みを
金融庁や財務局に認めてもらいビジネスをスタートしています。
金融庁や財務局に勤める役人の方は
金融商品取引法などの専門家であって
ITの専門家ではありません。
ネット証券が「APIの提供をベンチャー企業に行いたい」と
役所に届け出たとしても、役所側の方々は「APIって何?」となります。
世の中でAPIについて正しく
理解している人の方がレアです。
分からなくて当然と言えるでしょう。
【参考記事】
金融機関を監督する役所の立場としては
よく分からない仕組みを新しく提案されても
セキュリティーは大丈夫なのか?などなど
色々と困難な課題が山積みで中々進みません。
私のようなITベンチャー企業であれば
好きにやってしまうような事も上場企業の
金融機関では、そうはいかないのです。
金融機関が事例のない新しい事をするのは
それだけも多くの困難を乗り越え凄い事です。
【参考記事】
そして証券会社がAPIの提供を実現するには
内部の開発に莫大な開発費用がかかっています。
証券会社がAPIの提供を実現するには
経営のリスクともいえるでしょう。
多額の予算をかけて開発したけれど
全然儲からないではビジネスとしては失敗です。
今、サヤトレの会員様からオートレ発注で
カブコムに注文を流せているのは少額です。
しかしサヤトレ以外からもAPI経由で
カブコムに日々注文は流れています。
カブコムは、提供先で個人投資家を多く持っている
会社とAPI連携していけば、カブコム社の売買高は
これから自然と増えていく事でしょう。
カブドットコム証券は、弊社のような
ベンチャー企業にAPIを提供する事で
そのベンチャー企業の顧客投資家がカブコムを使い
自社の売買注文高を増やすビジネスモデルを作っているのです。
【ビジネスモデルのメリットイメージまとめ】
■投資家のメリット:新しい便利な投資サービスが出来る
■APIを受ける企業のメリット:サービス向上で顧客が喜ぶ
■カブドットコム証券:自社の売買高増加につながる
フィンテックとビジネスモデルを
上手く活用した事例だと私は感じます。
本日のニュースでフィンテック分野に力を入れている
カブドットコム証券に通信会社のKDDIが
株主として入る事になりそうです。
今後auユーザーやスマホの中にカブコムのAPIを
活用した新しい投資サービスが出来る事でしょう。
本日は、カブコムTOB記事から
フィンテック業界に関する内容をお届けしました。
私の説明が下手で上手くお伝え出来ているか
不安ですが投資業界の裏側や企業努力として
個人投資家に知っていただければ幸いです。
その他にも金融業界の裏の努力は沢山あります。
また機会があればお伝えさせていただきます。
【本日のマネー実践タスク】
新しい取り組みをしている
金融機関を称賛しましょう。
Source: サヤトレ