株式会社サヤトレの増田です。
本日は「日本株の最大株主」をテーマにお届けします。
先日知り合いの方からメールにて下記の記事に対する私の個人的な意見が聞きたいとご連絡をいただきました。
■日銀、日本株の最大株主に 来年末にも
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43792260W9A410C1EA2000/
上記、記事の内容を簡単にまとめると・・・
日本で唯一、1万円という価値ある紙切れを印刷出来る国家権力を持った日本銀行は、刷ったお金で上場投資信託(ETF)を年間約6兆円ずつ購入しています。
日銀が購入したETFの残高は、2019年3末時点で28兆円強となりこれは、東証1部の時価総額の4.7%に相当します。
日銀が同じペースで買い続けると仮定すると、2020年11月末には約40兆円に増えて日本で最大の株主である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を上回るとの記事です。
簡単にまとめると、1万円を沢山印刷して日本株を買い続けた結果・・・
日本企業の大株主が日銀になるイメージです。
この記事に対してご質問いただいた方は、最近日本を離れて海外に移り住んだ方です。
日本経済に対して何か思う事があったのかもしれません。
この状況に関して、私の意見は・・・
「日本、厳しい!」です。
仮に私が日本株を長期買い保有している資産家
もしくは、日経平均採用銘柄の大手企業の経営者の立場であれば、この日銀の継続した株の買い支えに、大喜びして支持する事でしょう。
しかし長期的に日銀による株の買い支えによる実態経済に伴わない株価上昇の歪みは、いつか爆発して崩壊すると予想しています。
今、日銀は・・・
■株価が暴落したらどうするのか?
■いつどうなったら売却するのか?
■いくらまで買い支えし続けるのか?
もちろん上記は、秘密にされています。
この辺りの買い増した日本株を手仕舞う出口戦略は、ちゃんとあればいいのですがブラックボックスなので分かりません。
もし日銀の買い増しルールを知る事が出来れば、私達投資家は、先回りして儲ける事が出来るからです。
もし今、政府や日銀の責任者は、自分の任期が終えるまでに爆弾が爆発しない事を願いながら買い増してるだけならば・・・
これから先が長い世代からすると、大きなリスクとなることでしょう。
日銀が購入した約30兆円の日本株をどういった出口で上手に手仕舞うのか?
日本に住み日本株に投資している方は、日本企業の大株主の日銀の出口戦略をしっかりと見守った方がいいと思います。
あまり日本に対して悲観的な事をお伝えしたくないですが私は、日本の未来に対して悲観的です。
「将来の日本は、最高に良くなる!日本勝ったな!」
上記のようにウソのポジティブ発言で高感度を上げる賢い経営者もいますが私は、ウソつきだと思っています。
「日本は、厳しいけど、頑張ろう!」
厳しい現実を受け止めて未来のために今を頑張るこれが一番のポジティブだと私は、考えています。
平成の30年間でアメリカに大きく離されて後ろから中国に抜かれて、順位を落としました。
30年前の世界の企業の時価総額トップは、ほとんどが日本企業で締めていました。(バブル)
しかし今は、アメリカと中国企業だけです。
日本代表のトヨタ自動車は、時価総額で世界ランク45位です。
なんでこんなに差が開いてしまったのか?
考えるべきだと私は、思います。
今やっている日本の政策で国を動かすには、少なくとも20年くらいは、かかります。
20年前に少子化対策していなかったので今、日本の人口は、減っているのです。
今、政府や日銀がやっている事が目先数年の問題先送りなのだとすれば、問題や課題は、大きく膨らむかもしれません。
じゃあどうしたらいいの?
と聞かれても私には、分からず日本政府を信じて平和に暮らしています。
経済は、数学とは違い正解があるようでありません。
経済は、予想が難しく断定的な判断をする事が出来ないのです。
【参考記事】
しかし個人で自分の金融資産を守りたい方は、現実を受け入れて自分なりの経済の考えとリスクヘッジを考えておくと良いかもしれません。
国が取る政策よりもあなたの考える個人の行動の方が正解かもしれません。
日本の株式市場や経済について考えるきっかけになれば幸いです。
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【本日のマネー実践タスク】
日銀が日本企業の最大株主になる事について自分なりの考えを持ってみましょう。
Source: サヤトレ